遠州古寺巡り

春の陽気に誘われ、火曜日のお休みの日は主人と浜松へドライブ。
「今、話題の井伊直虎ゆかりの寺、龍潭寺へ行こう!」
と車を走らせました。
龍潭寺のお庭は、手入れが行き届き、心字池とつつじがとてもきれいでした。とにかく、見学客が多いのには閉口しました。もう一度、ゆっくりと訪ねてみたいと思い、後にしました。
龍潭寺から20分程車を走らせると、方向寺に着きました。方向寺は、山門をくぐり抜けると、自然が豊かで老松古杉の広大な境内には、五百羅漢の立像・座像がいろいろな表情をして、点座しています。そのユーモラスな表情には自然と笑みがこぼれてきます。こもれ日の中、大きく深く深呼吸をし、きれいな空気を沢山吸い込み、身も心も表れるようでした。本堂までは、山道を登っていかなければならないので、自分の脚では無理だとさとり、途中までの散策を楽しみ、戻りました。
そこから更に20分程、車を走らせると、摩訶耶寺(まかやじ)に着きました。そこは静かで、訪れているのは私達だけでした。庭園は鎌倉時代の初期に作庭され、大自然に囲まれた中に、築山・石組群が美しい、回遊式庭園でした。池の中は、蓮の花が咲き、とにかく広く静かで、きれいな庭園で、龍潭寺の庭とは、別の自然の美しさがあり、心が落ち着き、いつまでもそこに身を置いておきたいと思う庭でした。お寺は、奈良時代行基が開創し、1,300年の歴史のあるお寺ですが、江戸時代に立て直されています。しかし、歴史を感じさせる、古いお寺でした。本堂の天井図は、極彩色の花鳥が描かれており、ずいぶん古くなっていますが、見事なものでした。国の重要文化財の千手観音像や不動明王なども拝観して、帰途に着きました。もう一度、訪れたいと思った古寺でした。

遠州の湖北五山の古寺巡りの楽しい一日でした。