6月最後の土曜日の夕方のことです。
「杉浦さん、今から少しお時間をとっていただけますか?」
と、会員のK子さんからお電話が入り、しばらくしてK子さんが来社されました。
「お久しぶりね。何かあったの?」
とお聞きすると、
「実は、結婚が決まりまして…」
「あら、それは良かったわね。とにかく、ゆっくりお話しを伺うから、どうぞ、おかけになって。…」
ソファーの方へご案内しました。
「どんな方と決まられたの?」
とお聞きすると、
「実は、Sさんなんです。どこからどうお話しをしていったらいいのか…」
私はビックリしました。
K子さんとSさんは、一年前にご交際が終わったと認識していました。
「実は…その時は本当にお別れしたんです。その後もお互いに気持ちが残っていて、Sさんからお電話いただいたので、その後もお会いしていました。でも、会うとケンカして、何度も別れて…また会ってはケンカしての繰り返しでした。もうダメだと思い、ちゃんとお別れしようと決心した時にプロポーズされて…嬉しかったんです。やっぱり、好きだったんですね。お互いの両親と共にお食事会もし、双方の親もとても喜んでくれました。7月には一緒に生活をスタートしようと思い、報告と退会の手続きに伺いました。…完全にルール違反ですよね。しかられる覚悟で来ました。」
とK子さん。
私は口から心臓が飛び出るくらい驚き、次の言葉がなかなか出ませんでした。
一年半ほど前、お二人が気持ちのすれ違いでもめて、私もSさんといろいろとお話しをしましたが、平行線で…K子さんもあきらめてお別れをしたのです。
縁は異な物と言いますが、本当にわかりませんね。
縁があれば何があっても…ということなのでしょう。
「本当にビックリしたわ。でもK子さん、よかったじゃない!K子さんもこれから少し大人になって、言いたいことがあっても、腹八分目にして、二分は少し飲み込んだ方がいいかもしれないわね。男の人は、“ほめて、立てて!!”よ。これを忘れずにね。そうすれば、きっと円満で楽しく暮らせるわよ。」
と、言葉のプレゼントです。
しばらくして、K子さんは嬉しそうにお帰りになられました。
お二人とも、賢くて美男美女の素敵なカップルです。
大丈夫!きっと幸せになれるわよ!!