春の出会いと別れ

胸をときめかす春なのに、4月になって、1年をかけた1つの恋が終わりました。

岡崎市にお住まいのY子さんは、4歳年上のOさんと、去年のちょうど今頃の4月にお見合いをされました。
Oさんは名古屋市在住の会社員です。
お二人は、初めからお互いに引かれ合うものがあったのか、意気投合し、夏頃には結婚を意識してのご交際に入りました。
Y子さんは、ハキハキした明るい、利発な女性で、美人。その上、笑顔の可愛いお嬢さんです。
Oさんは、どちらかと言えば思慮深い、慎重派の男性です。

Y子さんのお話しを聞く限りでは、お互いの性格が正反対なので、それはそれでお互いに足らない部分は補いあえば良いのかなと思いました。
そして、なによりもOさんのお話しをしているY子さんの表情は、明るく輝いていたので、
「彼のことが好きなんだな」と思い、Y子さんの気持ちに寄り添って応援しようと、私も見守ってきました。

誰もが結婚するのに、そんなに時間がかかるとは思っていませんでした。
Y子さん自身も、秋頃には両親に紹介し、きちんと結婚にむけてのお話しが進んでいくものだと思っていたようです。
ところが、今思えば、彼はとても慎重派で、どちらかと言えば石橋を叩いても渡れないタイプの男性だったのでしょう。
秋になってもお話しが進まず、11月のY子さんのお誕生を迎え、きちんとしたプロポーズをしていただけるかと心待ちにしていたけれど、それも無く…
だったら、12月のクリスマスにはきっと…
と、期待していたけれども…
私も話しを聞いていると彼女の気持ちを思うと切なくて…
Oさんは、とても良い人かもしれないけれど、もしかすると、女心がわからないのかしら?とも思ってみたり。
プロポースがないので、彼女が別れ話をすると、結婚したいと言う。
けれど、お話しは一向に進まず、彼の態度は煮え切りませんでした。

そうこうしているうちに、1年が過ぎようとしていたある日、Y子さんから、
「やはり、お断りした方が良いと思うので…」
と、私にお電話が入りました。
彼女なりに決心したんですね。
私も、
「あなたも、よく頑張ったものね。好きな気持ちだけでは無理なのかもね。」
と言って電話を切りました。
Oさんのことを好きなY子さんの気持ちがわかるだけに、本当につらい電話でした。
今まで、いろいろとY子さんの気持ちを聞いたり、アドバイスをしたり、そして、何よりも彼に対する「好き」な気持ちを大切にして、彼女に寄り添った1年間でしたが、つらい結果になってしまいました。
性格の優しいY子さんだもの、きっと良いご縁があると思います。

涙の後は、きっと笑顔の輝く時がくるから…
次は運命の人との出会いがきっとありますよ!!