時代の流れ

メールというものに感じ入ったり、驚かされたり…と、いろいろな思いをしているこの頃です。
〈さすがメール、されどメール〉です。
確かに、連絡するのには、とても便利ですものね。
結婚相談のお仕事をして25年になりますが、その四半世紀の間、年齢・性格・環境などいろいろと異なった方達と接しながら、社会と繋がってきたのですが、ほんの4、5年前からか人々の気持ちが何となく雑になってきたような気がしてなりません。
ちょっとした事に気持ちがギスギスして苛立ったり、気持ちや言葉が乱暴になったり。
また、謙虚さ・控えめ・思いやりの心などが欠如し、自分が一番大切で、他人の気持ちを丁寧に大切にできないー。そんな自分勝手な人々が増えて来ているように感じて仕方ないのは私だけでしょうか。
ほんの数年前までは、少しでも自分が悪く、相手に対して申し訳なく思う場合、いくら来にくくてもご来社され、事の顛末を話され、理解してもらおうと、一生懸命な気持ちが伝わってきました。
ところが、この頃では言いにくい事は〈メール〉が多い事に驚いています。
嫌な事から逃げてしまうんですね。
しかも一方的である事がほとんどです。
自分は全部正しくて、相手が全部悪い。そういうメールは返す気にも、正す気にもなれません。
私共カウンセラーは、両方の間に入り話しを聞くため、一方的なメールでは本当の気持ちが伝わらないのです。
せめてお電話で話せれば少しは本人の気持ちもわかります。
相手の気持ちを伝えられます。
声の調子で思いも伝わってきます。
〈対話〉が出来るのです。
〈メール〉は、便利ですが、使い方を考えないと本当にきちんと想いが伝わらないです。
お互いの気持ちを大切に大事にしたい場合は、言葉を〈声〉や〈仕草〉に替え、お互いに目を見て、話し合いたいですね。
心からのコミュニケーションがとれるようにー。
4、5年前までは普通にしていたことですからー。


私は、これからも便利な時代に流されながらも、大切な事を見失わないよう、しっかり流れに逆らいながら、気持ちを大切にして生きていきたいと思うこの頃です。