忘れられない言葉

先週、37才のO君と36才のY子ちゃんが成婚退会されていかれましたが、ご本人達のご希望でブログでの紹介はせずに、ご報告のみにさせていただきます。
どうぞお幸せにね―。
 
私事ですが、私は3男の主人のもとに嫁いで45年になります。
最初の10年間は3世帯同居で、多い時には11人家族でした。
商いをしていましたので、私も家業を手伝っていました。
嫁いだ時は24才でしたが、その時義父母は60才を超えていました。
4才年上の兄夫婦も一緒に住んでいましたので、もちろん働くのも一緒です。
今思えば、杉浦家の人々は舅・姑・兄夫婦と皆、善人です。
昔の人は皆そうなのですが、とてもよく働き、厳しかったです。
無我夢中で毎日一生懸命働きましたが、ただ、自分自身がまだまだ未熟だったので、とてもつらいと思った事も多くありました。
そんなある日、義父から「とにかく尾っぽを振る犬になれ。キャンキャンほえる犬は嫌がられる。尾っぽを振る犬は皆に可愛がられるから―。」と言われました。
また、ある時は義母から「“ありがとう。”と“ごめんなさい。”でこの世の中、どんな坂でも越えられるよ。」と教えられました。
「なるほどな。」と感心しきりだったことを覚えています。
7人兄姉の末っ子で愛情をいっぱいもらって育っている私にとって「ありがとう。ごめんなさい。」を言う事はそんなに難しい事ではありませんでした。
長い人生、生きている間には色々な事があります。その度毎に大変この言葉に助けられたことを覚えております。
お陰様で主人の兄弟とは今でも仲良くおつきあいをさせていただいておりますし、私自身結構楽しく良い人生を生きています。義父母も93才まで元気に過ごされましたが、舅・姑にしてはとても良い方達だと思っております。
巡り合わせが良かったのかも知れませんね。
ただただ、感謝のみです。
義父母の思い出と共に、私にとっては大切な忘れられない言葉となっています。
そんなことを思い出すのも、秋風を感じる季節になってきたからかもしれませんね。