シルクロードのガンダーラ仏像

今日も泣き出しそうな厚い雲が垂れ下がっている空を見上げて、
「今日は雨かな?でも、行くしかないか…よし、行こう!!」
と、心に決めて、朝7時30分から主人と家を出ました。
先月末から、とても楽しみにしていたガンダーラの仏像に会いに…
BSのテレビ番組でシルクロード展の特集を見るともなしに見ていた時、ふとみた仏像が、それはそれは美しい顔をしていて、丁度ギリシャ彫刻で見た西洋の若者に似た、彫りの深い端正な顔立ちをした美しい仏像に心を奪われ、釘付けになってしまいました。
「いつか、絶対に見に行こう!!」
と決め、やっと今日、その念願が叶ったのです。

平山郁夫 シルクロード美術館〉は山梨県八ヶ岳のふもとにありました。
ガンダーラの仏像は、2・3世紀頃、ギリシャ文化を受容して作られました。
日本ではその頃、古墳時代だったので、今から1,800年程前の仏像です。
そんなことを心に馳せながら一つ一つの仏像を見ていくと、感慨もひとしおです。
髪も長髪で、頭上にまとめてたばねてあったり、肩までなびかせていたり…
口ひげを生やし、彫りの深い、ギリシャ風の美しい菩薩像です。
その美しさに飽きることはありませんでした。
次の部屋は、常設されているシルクロードのキャラバン隊の大作です。
その素晴らしさには圧倒されます。
シルクロードアフガニスタンにある砂漠を行くラクダの隊列を描いた、日と月の大作です。
月の隊列は夜の藍色が月の光に輝き、その藍色の美しさに心を癒され、静かに進むラクダの足音が聞こえてくる様です。
日の隊列は、輝く太陽が明るく、日と月の対比が美しく、素晴らしかったです。
2009年に描かれた、大作でした。
ガンダーラの本やポストカードを購入し、帰途に着きました。
帰り道には激しい雨に降られましたが、とても充実した、絵と仏像に出会えた一日でした。