クセ

先日、会員のA子ちゃんがとても困った様子でご来社されました。
A子ちゃんは、とてもおっとりした優しいお嬢さんです。
「あら、お久しぶりね。まずは、お元気そうでなにより。
ところで、今、C君とご交際中だったわね。どんな状況なの?」
とお聞きすると、
「実は、今日はちょっとお話を聞いてほしくて伺いました。
・・・彼とは、とても良い関係で、毎週末お会いしているんですよ。
とても性格の良い方で、お話をしていても楽しいし、フィーリング的にも、とても自分とは合うし・・・70%ぐらいはこのまま・・・良いのかな、とは思っているんですけど、ただ一つ、どうしても気になって仕方がないことがあるんです。・・・彼は、食事をしている時に口の中でペチャペチャと音をさせて食べるんですよね。それが気になり出したらとても気になって・・・食事を楽しくいただけないんです。とても良い方なだけに、交際のお断りはしたくないし・・・杉浦さん、どうしたら良いと思われますか?」
とご相談されました。
ちょうど、他の女性会員さんもお隣に居て、
「そうよね、それって、とても気になるものよね!」
とお話しされていました。
私がさせて頂いたお話は、
「A子ちゃんとフィーリングが合うなら、その方のことは大切にしないとね。
なかなかフィーリングが合い、気持ちを寄り添える方は少ないもの。
でも、食事の仕方は確かに気になるものよね・・・こういうことは、なかなか微妙な問題だから、ストレートに言うと彼が傷ついて、今度は彼が食事を楽しく出来ないといけないし・・・今の段階で言うのはちょっと早いきがするけれど、もう少し仲良くなってから、
<とってもあなたのことを大切に思っているけれど、一つだけ気になることがあるの。少しずつでいいから、直してほしいと思うの。私のことも、何かあったら言って欲しいから・・・>
と言うのはどうかしら?」
A子ちゃんも
「やっぱり今はまだ早いですよね。もう少しお付き合いしてから、正直にお話します。」
と言って帰っていかれました。


昔から、【なくて七癖あって四十八癖】と言います。
自分のクセはなかなか気づけないものです。
お互いに、知らず知らずのうちにいろいろなところでクセ(習慣とでもいいましょうか・・・)が出ているかもしれませんね。
“食事の仕方がスマートな人”って、それだけで素敵に見えるかもしれませんね。
お互い、気をつけたいものです。