16年

お見合いの立会い、ご見学の方へのシステムのご説明やご入会の方の受付手続きなど、忙しかった土日の仕事を終え、ホッとしながら自宅へ帰る途中、冷蔵庫の中が空っぽだったことに気づき、近くのスーパーへ立ち寄りました。
あれこれと買い物に夢中になっていると、
「あ、杉浦さん!!」
と声をかけられ、振り向くと、Oさんでした。
「あら、Oさん。お久しぶりですね。お元気そうで。」
Oさんは、38歳でご入会され、すぐにN子さんとご交際。1年後にはご結婚され、お住まいは、ちょうど買い物に行ったスーパーの近くなのでした。
「今日はお一人でお買い物ですか?」
とお尋ねすると、
「今日はおひな祭りで、家内も、娘のA子も家内の実家へ遊びに行っています。A子もこの4月に中学へ入学します。僕も、もう54歳ですよ。その節はありがとうございました。」
もうあれから16年も経ったんだと、今更ながら、月日の経つのは早いものだと実感しました。
さらにOさんが、
「杉浦さんは少しもあの頃とお変わりないですね。」
と、社交辞令と分かっていても、とても嬉しい言葉でした。
しばらくお話をして別れました。


帰り道はなんとなく気持ちがポカポカして、とても嬉しかったです。
Oさん、お声をかけて下さって、本当にありがとうございました。
奥様とお嬢様にも、どうぞ宜しくお伝え下さい。
お幸せに。