習慣

先日の午後、豊田市から幸田町へ嫁がれたYちゃんがご来社されました。
Yちゃんは今、妊娠7ヶ月だそうです。

「あら、大きなお腹で大変ね。お久しぶり。
Tさんとは仲良くやっているの?」
と声をかけると、
「ご無沙汰しております。実は、困ったことがおきて・・・
ご相談にのっていただこうと思って・・・」
と、みるみるうちに涙目に。
とても切羽詰った様子に、ビックリしてしまいました。
理由を尋ねると、
「お義母さんに、”7ヶ月の【腹いた餅】はどうなってるの?”と
聞かれ、実家に相談したんだけど、両親は事情があり、自分で用意しなければ
いけなくて・・・あと4日しか日にちがなくて、どうしていいかわからなく
なっちゃって・・・」
とても心配そうです。

この辺りでは、5ヶ月の犬の日に、赤ちゃんが無事に、そして難産にならない
ようにと神社へお参りをし、着帯をします。
妊娠5ヶ月か7ヶ月には【腹いた餅】という紅白の丸い大きなお餅を親戚の
皆さんに配り、お祝いをしていただく習慣があります。
最近は紅白のお饅頭とお赤飯を配られる方が多いですね。
普通はお嫁さんのお里の方でご用意されます。

ここまで説明すると、
「どこで買っていいのか分からなくて・・・困ったなあ」
と言われるので、
一緒にお店へ行き、注文をして東岡崎駅まで送りました。
Yちゃんはとてもホッとしたお顔で嬉しそうに手を振り、バスに乗って
いかれました。
私も胸をなでおろし、帰途につきました。