マリッジブルー

10/7(金)にHさんとY子さんが成婚退会されました。
Hさんは32歳で、関西にお住まいの大企業にお勤めの青年です。Y子さんは岡崎にお住まいで、才色兼備なお嬢さんです。お2人共、恵まれた環境で大切に育てられ、経済的にも恵まれています。それだけに、Hさんは素直で優しい性格の持ち主です。
 
順調に交際を進められ、6ヵ月が経過し、結納の日取りも、式場の予約も済み、あとは結婚式を待つばかりのある日、急にHさんがひどいマリッジブルーに陥ってしまいました。女性のマリッジブルーは聞いたことがあるのですが、男性のマリッジブルーはちょっといただけませんよね。私も、
「とにかく二人で話し合い、後悔のない結論を出すように…。」
と言って、見守っていました。本当に何度も話し合いを重ね、
「結婚することにしました。」
と、ご報告がありました。私もどういうことなのかと不思議に思っていたのですが、関西からHさんがY子さんと一緒にご来社され、お話をさせていただいたら、Hさんの性格が良くわかり、それにはHさんなりの理由があったのです。それですべてに納得できました。
お2人は遠距離恋愛をとても楽しまれ、仲良く交際されていました。ただ、だんだん交際を進めるうちに、遠距離ゆえに、会うたびにお互いのご両親に会う日を決めたり、ご両親のお顔合わせの日取り、結婚式場をどこにするのか、結納品を探したり、また、結納場所をどこにするか、などと決めなければならないことが目白押しでした。楽しいデートのはずが、会うたびに決めなければならないことがたくさんあって、だんだん不安になり、結婚そのものにも不安を感じはじめたようです。あまりにHさんの気持ちが揺れるので、Y子さんも嫌になり、
『それでは結婚するのをやめよう。』
ということになって、Hさんは急にあわてました。Y子さんがいなくなるということに、はじめてHさんは気が付いたようです。
HさんにとってY子さんがとても大切な存在であったのです。
ご自分が揺れ動いたことを素直に謝り、とてもY子さんを好きだったことを話したのです。そしてお2人で私の所へも謝りにみえたのです。私も
「お2人で決めたことだし、もう大丈夫ですね。」
と確認し、成婚退会の手続きを完了致しました。
 
翌々日に晴れて結納も納まり、ご両親様もとてもホッとされたことと思います。結納の翌日に、にこやかな振袖姿のY子さんと、うれしそうなHさんの結納のご様子のお写真がメールで届きました。
『本当に良かった〜!』
の一言につきます。せっかく芽生えた大切なご縁です。
お互いの気持ちを大切にして、いつまでもどうぞお幸せにね!