遠い地

3月4日(水)の早朝。
「じゃあ、行ってくるね。」
と出かけた主人に笑顔で
「行ってらっしゃい。」
と声をかけ、送り出しました。
“ヒマラヤの絶景と世界遺産の古都めぐり、ネパール5日間”のツアーへ出かけたのです。
私は、
「今日から5日間、悠々自適な独身生活だわ!!」
と、仕事帰りに“マッサージ”に行ったり、デパートに立ち寄ったりと、開放感を楽しみました。
週末の3月7日(土)の夜のことです。テレビのニュースで、〜カトマンズの空港が閉鎖されています〜と流れていました。空港内でトルコの飛行機が着陸を失敗し、空港が閉鎖されたとかで、沢山の日本人も足止めされたとか…ほんの2、3分のニュースでしたので、詳しい事はわからず、多分帰国が1〜2日くらい遅れるだろうなと、何となく思っていました。
ところが、3月8日(日)の16時頃、主人から
「何とか、セントレア中部国際空港)に到着したから。」
と電話が入り、何はともあれ、“ホッ”としました。
無事に帰宅した主人に“カトマンズの空港が閉鎖され、帰国が延びるかと思っていた”と言うと、
カトマンズどころではないよ。セントレアから香港に着いた時に閉鎖になってしまって…香港の空港で2日間足止めされ、最後の1日は、カトマンズの閉鎖は解除されても1日ではどうしもうなく、香港ツアーに切り替えて観光してきたんだよ。ついにカトマンズの地は踏めなかった…」
と、がっかりしていました。
あんなに楽しみにしていたネパールだっただけに、気の毒になってしまい、
「また来年行けばいいのよ。楽しみが延びただけよ。とにかく、無事で良かったね。」
と言い、二人で無事に帰って来れことに祝杯をあげました。
まさかの坂は、こんな所にもあるんですね。
なかなか起こらない事に出会う主人は、運が良いのか、悪いのか…
自分が事故にあわず、無事にいられたので、運が良かったと思うべきでしょうか。
生きていると、いろいろな事がおきますね。
とにかく、ネパールは遠かったようです…