お彼岸の一日

花曇りのあたたかな休日。
火曜日の朝です。
何となく気忙しい中、いつもの用に家事を終え、主人と家を出ました。
「どちらを先にする?」
と、運転する主人に尋ねると、
「まずは、岩津のお墓参り(私の実家のお墓)だな。
それから、矢作の方(主人の実家のお墓)にしよう。」
と、15分程車を走らせました。
どこのお墓も綺麗に掃除がされ、お花が手向けられていました。
両親や、大好きだった兄と、心の中で言葉を交わし、手を合わせました。
その後、20分程車を走らせ、矢作町の勝蓮寺に到着。
お墓参りにみえていた周りの人たちと一言・二言挨拶を交わしながら、主人の実家のお墓をお参りしました。
主人のご両親や、大変お世話になった主人の兄嫁、そして私たちの生後6ヶ月でこの世を去った次女が眠っています。
お花を手向け、手を合わせ、心の中でしばらくの間、お話しをしていました。
「不思議だね。すがすがしい気持ちになれるよね。」
と、主人に声をかけると、静かに笑っていました。
その後、主人の実家へ立ち寄りました。
実家には、昨年の秋から体調を崩している義兄が一人暮らしをしているので、小一時間ほど話しをし、実家を後にしました。

お昼近くになりましたが、「本宮の湯」に行こうと意見が合い、温泉へ向かいました。
ゆっくりとお湯につかりながら、考えるともなしに、いろいろと思いを巡らせていると、
「そうだよね。1日が終わるたびに主人と一緒にいる時間が1日ずつ過ぎていってしまうんだよね。
だったら、1日1日を仲良く、大切に過ごさなければね…。」
などという思いにたどり着き、
「よし!そうしよう!」
と心に決めました。
帰り道には【ひまわり農協】で沢山の小粒いちごを買って帰り、
さっそくイチゴジャムを作りました。
家中がいちごの甘酸っぱい香りが漂い、春の1日のいろいろな想いが詰まったジャムが出来上がりました。
孫のゆうとの喜ぶ顔が目に浮かびます。
やはり、私は幸せ者です。
お彼岸の1日の出来事でした。